これはエースコンバットシリーズの二次創作です。ほかにもいろんな小説を書こうと思います。 ちなみに掲載内容の無断転載、転用禁止です。(現在、執筆休止中)

 

Flee Ski

09< 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. 31.>11
AC 亡霊と鷲たち。の記事一覧
Posted on 21:48:13 «Edit»
2008
08/21
Thu
Category:AC 亡霊と鷲たち。

亡霊と鷲たち。  

        Story 5.79

ラティオ国内  アルバート・テール

私はソトアの『メーエア』からもらった紙を頼りに一つの家にたどり着いた。そこは『ノルトランド国王暗殺事件』の現場にほど近い家だった。私はその扉をノックした。そして一人の中年男性が出てくる。歳は・・・・40代前半だろうか?

「誰だぁ?こんな朝早く。」
「失礼します。私、ソトアの『メーエア』と言う人物からこの『極東戦争』について話が聞けると・・」
「悪いな。生憎、『極東戦争』についての事は知らん。」

私は間違いに気がついた。彼が知っているのは『暗殺事件』で『極東戦争』ではない。そうメーエアから教えられた。

「あっ、間違えました。あなたが『ノルトランド国王暗殺事件』について知ってい「悪い。俺は”ぶんや”が嫌いなんだ、じゃ。」
「ちょ、ちょっと待ってください!!」

私は慌てて閉められそうになった扉を止める。

「『メーエア』さんからの依頼なんですよ!っていうか何で私が”記者”だと!?」

彼はあざ笑うかのように言った。

「ふん。彼奴からか。奴も目が狂ったのか。”ぶんや”か一般人かなんて俺にはお見通しなんだよ。もう一回言うが言うが俺は”ぶんや”は嫌いだ。」
「なぜ嫌いで?」
「俺の親父はなぁ、あんたら”ぶんや”のせいで自殺したんだよ!!!!」

そう彼は怒り、胸ぐらを捕まれた。目には怒りに燃えている。

「親父はノルトランドの政治家だった。だけどなぁ、ある日、記事にこう書かれたんだ。”下院議員、コールイル氏国税横領疑惑”ってなぁ。もちろんそんなのねつ造だ。なんせ親父はなにもしていない。”まともな”の政治家だった。選挙地区の信頼も大きかった。だが証拠品なるものが見つかってな。マスコミの情報操作で世論の反感も強かった。そしてそのまま辞職。親父は二日後、自殺した。」
「・・・なぜ証拠が見つかったんだ?」
「知らねぇよ。親父は『無派閥』でほかの政治家から反感が強かったからな。証拠の”ねつ造”でもされたんじゃねえのか?・・・・じゃあな。」
「まっ、待て!私はそんな奴じゃない。私は”ねつ造”なんてしない!!」

その言葉に彼はまたあざ笑う。

「口ではなんとでも言える。”おまえ達”は会社の利権を守るために”ねつ造”でもなんでもするからな。くっくっく。全く、伝え方を間違えるとただの馬鹿だな。」

なんだか私の努力が踏みにじられたようで嫌だった。私はついにキレてしまった。

「てめぇ、ちょっと待て!!人をそこらの馬鹿社員と一緒にすんじゃねぇぞゴラァ!俺はな、安月給でちょっとしたミスでこんな戦争につっこまなくちゃならないんd「プルルルルッ、プルルルッ。」
「・・失礼、俺のだ。」

そして彼は携帯をポケットから取り出す。

「もしもし、『メーエア』?・・・・・おお、それは大変だったな・・・・・・ああ、”ぶんや”なら前に居るが?・・・・・・・・・・・・・・・ふぅん、おまえも歳か。・・・・・・・・・あ、またやったんだろ?・・・・・・・・・・・・じゃあな。」

後半部分は全く話しが読めない。そして私をまじまじと見つめた。・・・少々気持ち悪い。

「・・・・すまない。と謝っても許されると思っていないがが無いがとりあえずあんたはまともな”ぶんや”だって事がわかった。さぁ疲れただろう。家に上がってくれ。」

いったい私の怒鳴りはなんだったのだろうか?溜息をつき私は彼の家に入った。家は2LDKで私は書斎らしき部屋に入った。中はものすごい量の書類や本が雑に並べられている。

「さっきは本当にすまない。ちょっと”ぶんや”って言葉に障害があってな。『メーエア』から聞いたよ。”俺がもっとも信頼する記者だ”ってな。そこまで言われたら俺も信頼せざる終えない。おっと、名前を言ってなかったな、俺は『クーメル』本名では無いがよろしく。」
「はぁ。よろしくお願いします。私はa「 『アルクス』って言うんだろ。」

思いっきり間違えている。私は『アルバート』だ。クーメルにそう言うと「くそっ、騙しやがったな。今度遭ったら足の骨を砕いてやる。」と独り言を言った。聞かないふりをしておくほうが特だ。頭の上で戦闘機の飛ぶ音がする。

「さて、この国王暗殺事件だよな。これが証拠だ。」

そう言いクーメルは一つの映像を見せてくれた。そう、これが決定的な”証拠”となる。

___________________________________

ラール空軍基地   ユウキ

あの本落下事件の翌日。俺は奇妙な目覚め方をした。そうだなぁ・・・・寒気がして起きた、そんな感じだ。俺の勘は6割方当たる。確実に今日は嫌な日になる。そんな予感だ。そして食堂で朝食を摂る。そして今日はロビーで待機。ラール空軍基地は反撃作戦のまっただ中で隊員は忙しく動いている。そして俺は窓を見る。窓の外には滑走路がある。滑走路から次々に離陸していく戦闘機。だが逆に一機の戦闘機が着陸してきた。帰還ではない。そのF/A-18Cを見て俺はセレナとセファーを呼び寄せる。

「おい、行くぞ。」
「どこにだ、相棒。」
「司令室だ。」

二人は困惑した顔で付いて来た。そして司令室の前に立つ。

「失礼します。」

ノックをして入る。そこにはジルベルト司令官と・・・・・AJ、アルヴィート・ジェームズが居た。

「あれ、なんでAJが?」
「えっ、聞かされてないんすか?」
「じゃあ話に取りかかろう。時間がないんで短く話をする。」

そして説明が入る。AJ・・・海軍航空隊のアルヴィート・ジェームズ少尉は本日1000時をもって海軍航空隊を戦時法の乗っ取って一時除隊。そして空軍に入隊するというものだった。そしてその入隊先が俺達、アクウィラ隊だった。そして彼は新しくアクウィラ4のCSに変更というものだった。

「と、言うことだ。話もあると思うがが私にはこの山積みの仕事がある。悪いが部屋から出て行ってくれないか。」そう言い、デスクにある山積みの書類を指さす。
「了解です。」

そうセレナが言い俺達は出て行く。

「相棒、人が悪いぜ。なんで教えてくれなかったんだ?」
「そうよ。」
「すまん。時間が無かったし、ちょっとどっきりさせてみようと。・・・さてとAJ、アクウィラ隊の隊長として、そして個人的にも俺はAJを歓迎する。これからよろしく。」
「よろしくです、隊長。」
「私も歓迎する。よろしくね。」
「ああ、よろしくッス。」

そして各隊員と握手する。そしてロビーに行きいろんな話をした。だが俺の一番気になったは・・・

「ねえ、AJのお兄さんってあの『鬼神』の二番機だった人?」
「・・そうっすよ。兄貴もよろこんでました。兄貴は一番尊敬する人です。」

だが俺の目にはAJの目が明らかに一瞬殺意のような物を感じた。なんというかこう・・・だめだ、俺のボキャブラリーが明らかに不足している。言葉では言い表せない。
そんなこんなで今日も出撃命令は無く、無事に終わった。

翌日

俺は基地を散歩しているとベンチに座っているAJを見つけた。

「おっ、AJじゃないか。なにしてんの?」
「ええっと隊長?」

彼は明らかな混乱をしていた。なにを考えていたのだろうか。

「隣、いいか?」
「あっ、いいっすよ。」

そして俺は隣に座る。前には滑走路があり、時々戦闘機が発進している。

「しっかし、いろんな戦闘機がいるな〜」
「ええ、確かに。傭兵用の戦闘機はいろんなのがありますからね。」
「なあ、AJ。」
「はい?」

俺は昨日気になった事を聞いてみた。

「『鬼神』の事、どう思ってる?」

彼は明らかに動揺した。しばらくして・・・

「隊長。」
「ん?」
「愚痴っちゃっていいですか?そしてこれ、誰にも言わないでくださいね。」
「・・・・・ああ。」

俺は覚悟をした。

「正直な話、『鬼神』は許せない。」
「・・・・・・・・」
「プロポーズをすると言っていた兄貴が・・・二番機が死んだんですよ。イズミ教官はああ言ってくれたけど遺族としては悔しい。でもそれだけだったらあきらめます。でもね『ホフヌング無差別爆撃』について『奴』は脱走。それは許せない。正直な話・・・・・・死んでしまえばいい。そう思う時がある。」

俺はなんとも言えなかった。AJが言っていた『ホフヌング無差別爆撃』とは1995年6月1日にベルカの工業都市が連合国軍に無差別に攻撃された件だ。当初は一般人は知らなかったが2005年に放送されたOBCの番組でベルカ戦争の本質がもろとも暴かれた事により一般市民にも知りわたり、多くの団体が当時の連合国の責任を求めた。そしてその責任は国から命令された傭兵に渡り、関わった傭兵は片っ端から検挙された。(ただしだいたいが無罪である)だがいくつかの傭兵は今もオーシア特殊警察から逃げている。『鬼神』もその一人だ。ただし彼は1996年1月1日から検挙されている.。

俺は言う言葉がなかった。そして俺は賭けにでる。

「・・・・なあ、もし『鬼神』に”息子”が居たらどうする。」
「そりゃぁ・・・満足に生きていたら俺は怒りますね。一生あいたくありません。」
「・・・・・・・そうか。」
「知って居るんッスか?『鬼神』の息子を?」AJは冗談交じりに言った。
「・・・・・・いいや。」

俺は嘘を付いてしまった。くそっ、どれもあのくそ親父のせいだ!!

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Posted on 20:34:22 «Edit»
2008
08/19
Tue
Category:AC 亡霊と鷲たち。

亡霊と鷲たち。 

    Story 5.31
セレナ

私は隊長であるユウキを探していた。司令官が彼に渡してくれと手紙を私に託したのだ。別に困りはしないけど・・・・彼はどこに居るのか。部屋に行ったら隣の部屋の人に「彼はさっきどっかいったぜ。」と言われたのだ。資料室、ロビーなど行ってみたがどこにもいない。そして最後、トレーニングルームへと足を運んだ。そこの彼は居た。ダンベルを持ちながらスクワットをしていた。タンクトップ姿になぜかど心拍数が跳ね上がったのはおいて置こう。

「ん?セレナじゃないか。どうしたんだ?」
「これ、ジルベルト司令官から。」
「ん、ありがとう。」

そうしてダンベルを置き、手紙を読み始める。彼は終始真顔のまま読み続けた。そして私は内容が気になり聞いてみた。

「内容は?」

彼はすまなそうな顔をして、

「ごめん、極秘事項らしい。・・・・そうだな、言える事は新しく人が来るよ。」
「人?」

そう言いユウキはそのままルームを後にした。

夕方。

私は借りていた資料を返すため資料室を訪れた。そして元のところに返すため五列目の戸棚を通るとそこにユウキが居た。三回目の登場だ。ちなみに二回目は食堂だ。

「あれ、ユウキ?」
「んあ?セレナか。どうしたんだ?」

一回目とほとんど台詞が変わっていない。

「いや、ずっと借りてた資料を返そうと思って・・・・そっちは?」
「ああ、あのファルクラムFに乗る部隊についてなんだけど・・・・・やっぱないな。」

ファルクラムF・・・・MiG35の事である。あの機動性の最強さはエアーショーでも人気がある。特にダブルクルビットなんかは有名だ。

「確か・・・・フォーカス隊とか何とか・・・・」
「ああ、だけどどこにも乗ってないんだ。それにおかしな情報も見つけた。」
「おかしな情報?」
「ノルトの空軍っていうのはF-4E、F-5E、MiG21、MiG29、A-10しか持っていないんだ。だけどこの前撃墜したのは?」

私はあっと気がついた。

「F-16にMiG31。そしてMiG35!」
「そう、明らかにデータ外の機体がある。しかも話によるとF/A-18とかSu-32とかも居るらしい。」
「でもそのデータ、2004年で止まってるんでしょ?」

ノルトランド軍のデータ公開は2004年で止まっている。もしかしたらどこかから輸入しているのかもしれない。

「その可能性はある。元に2005年からアネア共和国構想化のエメリア共和国がF-16Cを輸出しているしエルジア共和国もF/A-18Cを輸出しているらしいけどあのノルトだぞ。経済があまり発展してなくてユリシーズの被害をオーシア大陸でもっとも受けた国だぞ?」

そう、ノルトランドは数世紀前にはユージア、オーシアを結ぶ国として発展していたが海、空の発達で経済は低下。さらに追い打ちをかけるように1999年のユリシーズの落下で経済打撃を受け、国家予算はラティオの二分の一以下にまで落ち込んだと聞いたことがある。とりあえずオーシア、ユークトバニア、ラティオが経済、復興支援をしたがなかなかうまくいくものでもない。問題はその戦闘機がどっから輸出されたか。だけど・・・・・

「まあ、ここで話あっても変わるものでも無いけどな。」
「そうだね。」
「じゃあ俺は自室にk「ドンッ!」

その時、私と彼の間に何かが落ちてきた。本だ。・・・・って本!?私は上を見た。すると本がまるで雨のように落ちてきた。

「うああぁぁ!!」
「きゃ!!!」


私と彼の頭の上に降ってきたのだ。そして本が落ちる音が聞こえる。そして思わず倒れてしまった。

「いててて、大丈夫か?」
「私はだいじょ・・・・・・・・・」

私は目を開けた後、言葉を失った。そりゃそうだろう。なにせユウキの顔が間近にあるのだから。私が倒れたあと彼が私をガードしてくれたのだろうか?彼も現状を理解し、みるみる内に顔が真っ赤になった。それが・・・いや、なんでもない。というかこの状況、かなり他人からみたらかなりやばい状況じゃ・・・・

「すまん、いまどk「あれ、セレナと相棒。、何して・・・・っておまえらいつのまにそんな関係に。」バットタイミングにセファーが来てしまった。・・・っていうか
「「どんな関係よ(だ)!!」」

見事にかぶった。そして彼が私の上からどいた。そして私は立ちあがる。

「本が落ちてきたんだよ。本が・・・・まさかおまえがやったのか?」
「んな訳あるかっ。さっき来たばっかだ。そして物音がしたからなんかな〜って。」
「じゃあなんでここに居るの明らか本を読みそうにないセファーが。」
「なんで二人とも俺をけなすんだよ・・・・・本返しに来たんだ。」

そうして本を見せる。題名は『姫君の青い鳥』なかなかおもしろい本をセファーは読むようだ。私達は落ちてきた本をかたづける。

「セファー。おまえはガキか。」
「うるせぇ。たまたま思い出したてつい借りちまったんだ。それより、月に最低一回『これ』を借りに来る奴に言われたかないね。」
「げ。それをどこで!?」
「へん、おまえ記録ファイルって知らねーのか?」

まるで学生達の会話だ。それより『姫君と青い鳥』をうちの隊長がよく借りているなんて意外だ。隊長の弱点1だ。握っておこう。そして本の番号などを確認しながらようやく本の収納が終わった。(もちろんセファーにも手伝ってもらった。)

「ふ〜やっとおわった〜。」
「そうだな。」
「なあ相棒とセレナ。これから夕飯にでしないか?もうそろそろ時間だしな。」

確かに、もう6時半を越えている。夕食は7時までだ。私達は急いで食堂へ向かった。

__________________________________

ノルトランド某所

「どうするのです!?ラティオ軍は反撃に出ましたぞ!!」
「まあそうかっかされずに、エリム大将。」
「し、しかし。」

ノルトランドのラティオ方面軍司令室。いやノルトランド軍総司令部と言った方が正しいだろう。そこに抗議の声を上げるエリム大将と各大将、そして各元帥と顔だけでは四十代後半のおっさんとは言い難い若作りのアルベルツ司令官が座っていた。

「大丈夫です、エリム大将。むしろ引き込むのです。引き込んでその後『ディアボーン』でラティオ軍を壊滅させればよろしい。」
「しかし!アルベルツ司令官・・・」
「しかしの後に続く言葉があるなら聞こう。いままともに戦っても『ディアボーン』の稼働能力が追いつかない。”弾薬”が無くなって負け続けだ。引き込んで一カ所に敵を集めてぱっと殺ってしまった方が効率がいい。」
「・・・・・・・・・」

エリム大将は言い返せなかった。だが各将軍が会議をお開きにしようとしたその時、

「司令官。」
「ん?」
「それでは・・・・・・・・・それでは、現在孤立している部隊に対して援助しないとおっしゃるのですか?」

皆は驚き、は?とした顔をした。

「エリム大将。だれもそんな事は言ってないぞ。」
「いえ、想像から言わせるとそう思っただけです。だってそうでしょう。部隊の撤収準備を始めればどれだけ馬鹿な軍部でも撤退して再び力を蓄える事がわかるでしょう。だから私はラティオ軍を引き込ませるためにも部隊の撤収をさせないと思っただけです。」

アルベルツ司令官はしばらく目を瞑り、そして・・・・

「その通りだ、エリム大将。撤退させない方が都合が良い。それに奴らはこの反撃の波に乗って必ず賭け試合を行う。その時がチャンスだ。孤立した部隊には申し訳が立たないがそれも仕方がない。だが少しの我慢だ。奴らを壊滅できれば孤立した部隊へのところへ駆けつけてやる。それでは会議を終わろう。時間がもったいない。」

そして各大将、各元帥が帰っていく。だがエリム大将だけはそこに座っていた。

(だが・・・・・・これで良いのか。本当に。)
 
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Posted on 22:09:25 «Edit»
2008
08/07
Thu
Category:AC 亡霊と鷲たち。

ACE COMBAT  亡霊と鷲たち。  

Mission−05  補給路、絶つ。
イズミ教官(元と言うべきであろうか)が俺達から離れ四日。俺が新隊長となりアクウィラ隊のCSも繰り下がりとなった。そして飛行訓練をかさね、ようやくグリペンに慣れてきた頃、俺達に招集がかかりブリーフィングルームへと呼ばれ、ルームに入る。だがセファーの姿が見えない。しばらくするとセファーが少し遅れて入ってきた。

「遅れてすいません。」
「よし、集まったな。これからブリーフィングを始める。現在、ラティオ軍は国道211号線を中心に順調に敵を撃破している。だが味方が前進する先に敵軍は海岸線付近に臨時補給基地を構えている。これがネックとなり、味方の進撃は衰え始めている。そこでだ、君たちアクウィラ、アーネス、そして海軍航空隊のメラ隊にこの臨時補給基地の破壊を命ずる。まずは敵のレーダーに引っかからないよう海面を低空飛行。その後陸地に近づいたら破壊を開始せよ。なお、敵航空部隊が警戒に当たっているため、遅かれ早かれ空中戦になると思う。対地、対空両方に対応できるように兵装を選べ。以上だ。」

そして俺達はハンガーへ向かう。途中セレナが話しかけてきた。

「イズミ教官がいないだけに緊張するね。」

そう、イズミ教官はアクウィラ隊を離れた直後、異動命令を受けてほかの基地に行ってしまった。

「確かに。その分俺達がしっかりやらないとな。」
「ええ。」
「お二人さん、なんの話だ?」

その時、セファーが割り込んできた。そしてセレナが言う。

「セファーが海面にキスするかしないかの議論をしてたの。ねえ?」
「ああ。で俺はすると予想した。」
「俺はそこまで操縦下手じゃない!ひどいぞ相棒!」

ハンガーにたどり付くと俺はおやじさんに兵装をなににするかと聞かれとりあえずRb74二発とSOD系のAGM-154Aを二発つけてもらった。


タロンタ湾上空

八機の戦闘機が1200フィートで飛んでいる。俺達とアーネス隊だ。

<こちらオーチボ・ウッティ。全機、そろそろ作戦空域に到達します。>
<アーネス5、了解した。そこのアクウィラ隊、一人前になったそうだな。おめでと。>
「あっ、ありがとうございます。」

そう、俺達の前には教官はいない。俺達の力でなんとかしなくてはならない。

<こちらAJ。これより空軍と合流。>

懐かしい声と共に海軍航空隊のホーネットが近づいてきた。

「AJ、久しぶりだな。」
<あっ、シエロですね。・・・・・そういえば教官、いないんですね。>
〔ええ。教官指導の必要がなくなったから。〕

さっきからこの話題ばっかりだ。まあ仕方ないけど。
           アクウィラ隊
<そういえばその隊の隊長って誰なんですか?やっぱり・・>
〔その通り、シエロよ。・・・2から1へ。改めてよろしくお願いします、新隊長。〕
「ああ、こちらこそ。ところで今日は静かだな、ビバッケ。」
〔入る隙がないだけだよぉ、隊長。〕
<アクウィラ隊、私語は慎んでください。>
〔おいおい、俺の出番は<アクウィラ3、もう一度言います。私語を慎んでください。>

無線からなにげに殺気を感じる。

〔お、おう。〕びびるビバッケ。

ここの空中管制官、つええなぁと思いつつ順調に飛行する。

<全機へ。高度600フィート以下に下げてください。>
〔またまたこれはハードなじょうk・・・・・・・ごめんなさい。〕
「・・・・・・」

もう、音声抜きで怖い。俺は高度600フィート以下に機体を下げる。もう海面すれすれだ。

<まもなく無線封止に入ります。なお、独り言は無線を切ってやってください。それでは・・・開始。>

・・・・開始という前にビバッケから「ちっ」と聞こえたのは気のせいか。いや、気のせいにしておこう。速度340ノット。無線は使えないので耳には機体のエンジン音ぐらいしか聞こえない。寂しいものだ。まあ前にアーネス隊のSu-27が見えるので多少は不安は和らぐ。レーダーを見る。あと少しで海岸だ。カウント・・・・5・・・・・4・・・・・3・・・・・2・・・・1

<全機、無線封止解除。作戦を開始してください。>
<アーネス5、エンゲージ!>
<メラ3、エンゲージ!>
「アクウィラ1からアクウィラ全機へ。全兵装使用許可。全力で挑め。ただし敵機に注意。」

四日前、訓練が終わった後イズミ教官から三時間もこってり教わった事が役に立つ。

〔アクウィラ2、ウィルコ。〕
〔アクウィラ3、ラジャー。相棒に付いていくぜ。〕
<<ん?なんだあの戦闘機は?・・・IFF反応なし。まさか敵襲!?>>

そして敵の補給基地にたどり着く。俺は特殊兵装に切り替え、SODを発射した。

<<奇襲だ!!補給物資は急いでトンネル内につっこめ!!おい、そこ早くしろ!!>>

そしてSODが目標物とその前にあった物体を破壊した。そして指揮所と思われる場所はアーネス隊のフランカーに搭載されているMk82で破壊された。本来ユークトバニアで製造されている爆弾の搭載を推奨されるのだがフランカーはオーシア製の爆弾でも使えるよう設定されている。理由はもしオーシアと戦争になった場合、占領した基地にある爆弾をそのまま使うというらしい。なんという節約法だろうか。
そうしてだいたい破壊されてが一部トンネル内に逃げられてしまった。

<敵戦闘機接近を確認。迎撃してください。アーネス隊は北を、アクウィラ隊は南、メラ隊は山側を。>
<アーネス5、了解。>
<メラ3、山は苦手だがやるしかないな。AJ、行くぞ!>
「アクウィラ1、ラジャー。」

そして南側へ向かう。レーダーで確認すると高速でこっちにくる三機のすがたを確認できた。これは・・・・・MiG-31!

「アクウィラ全機へ。相手はフォックスハウンドだ。警戒しろ。すぐくるぞ。」
〔〔ラジャー。〕〕

刹那、ミサイルアラートが鳴り響く。回避行動を取るもミサイルがしつこく追ってくる。SAAMであろうか。そこで俺は急旋回してフォックスハウンド近くに寄る。フォックスハウンドは速度性能は良いが機動性があまりよくない。それを利用して相手の懐に入った。

<<畜生、避けられた。逆にやられる!!なんでこんな時にフレアがないんだよ!!>>
「シエロ、Fox2!!」

ミサイルは見事敵の機体に当たり爆破した。久しぶりにTACを呼んだような・・・まあいいとして俺は周囲の状況を確認。ビバッケが追われている。俺は上昇し敵機の真上につく。そして急降下。もしミスったら地面にキスだ。機銃の射程内に入ったところで機銃を放つ。機銃は敵エンジンに貫通。エンジンが爆破した。

〔相棒、サンキュー。〕

そう言い、親指を立てる。南に居たのはこの三機だけらしくテポラルも俺の横に付いた。

<オーチボ・ウッティからアクウィラ隊へ。山側のメラ隊が少々手間取っているようです。援護に回ってください。>
「了解。メラ隊を援護する。」

そして方角を北西にあわせる。レーダー確認。敵機は・・・・F-16タイプが五機とMiG21
が三機だ。

「こちらアクウィラ1。メラ隊、援護に入る。」
<すまない。少々囲まれて困っていたんだ。・・・まったく、囲むなら美女だけにしてくれ。>
〔はははは・・・・確かに。〕

・・・ビバッケがそう言うと俺はメラ隊の援護に入る。メラ6の後ろをつけ回しているF-16を機銃で撃墜した。

<AJからシエロ。支援に感謝。助かった。>
「ああ。」

そして二機目に入る。何とか後と追いかけるがなかなか機銃の照射範囲内に入らない。そうこうしているうちに突然ミサイルアラートが鳴り響く。

「うぉぉぉぉぁぁぁぁ!!!」
<<ギラメス7、Fox2。>>

何とかチャフを使って回避。

<<ちっ、かわしやがった。もういっ・・・なっ、ミサイル!?>>
<メラ6、Fox2。>>

そして後方で爆発音。そうやらAJがやってくれたようだ。

「恩返しか。」
<これで貸し借りゼロですよ。>

その後も敵機を追っかけたが一機も当たらなかった。(結果的には勝ったのだが)安堵の息をついたその直後だった。

<オーチボ・ウッティから全機へ!『コイム』の接近を確認!弾着まで後・・・・15秒!高度1000フィート以下に下げてくだい。!・・・・!?さらに敵戦闘機の接近を確認。!>
<馬鹿な!?そんな敵機がいるのか。>

その時、無線で敵の声が入る。なんとも隊長らしい声だ。

<<フォーカス1か・・・・カス全機へ。コイ・・・・で低空で接近、炸裂・・・自散開・・よ。>>

なんだって!?下手したら自分も散弾ミサイルに当たって死ぬだろうに。というより高度を下げなきゃ危ない。俺は高度を1000フィート以下に下げた。

<炸裂まで後、5・・・・4・・・・3・・・・2・・・・1・・・・インパクト!!>

同時に頭上で炸裂音と衝撃が走る。とその直後ミサイルアラートが鳴る。どうやらさっきの敵機のようだ。旋回して回避。だがその敵機はしつこく追ってくる。

<なんなんだ?この敵機は。>
<メラ4、くそっ!脱出できない!!>
<隊長!!!>
<<残りは数機だ。かたづけるぞ。>>

敵機目視。機体は・・・・MiG29?いや一瞬推力変向ノズルが見えたから・・・・・MiG35だ!しかも機体に赤と黒と白のカラーリングで部隊名は『フォーカス』と言うらしい。だがノルトランドにそんな奴らがいるなんて聞いたことない。

<<逃がすものか。>>
「くっ!・・・うぁぁぁぁ!!!」

かろうじてチャフを放ち、ミサイルを回避する。MiG35はダブルクルビットまでやることのできるすごい機体だ。回避できても機銃が自機の真横をすり抜ける。

<全機へ!早期に東へ離脱してください!第二波接近!後・・・・15秒!!>

俺はもう無我夢中だった。1000フィート以下にしながら全速力で沖に逃げる。だが敵もしつこく狙ってくる。『コイム』が炸裂する前の数秒を使って回避する。そして・・・

<<フォーカス1から全機。帰ろう、深追いしても意味がない。それに我々のルールに反する。>>
<<ああ。>>


なんとか作戦空域を離脱。だが戦闘機数機がやられてしまった。そのすべてがあのフォーカス隊とか言った奴のせいだ。

<こちらアーネス5。アーネス6。くたばってないか?>
<なんとか生きてるぜ。>

「・・・・テポラル、ビバッケ。居るか?」
〔ええ、一応。〕
〔俺は生きてる、相棒。〕
<こちらオーチボ・ウッティ。作戦終了。RTB。>

俺達はほぼ無言のまま退却した。
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Posted on 18:19:24 «Edit»
2008
07/27
Sun
Category:AC 亡霊と鷲たち。

ACE COMBAT  亡霊と鷲たち。 

   Story 4.5

あの反撃作戦から三日。俺はあの要塞攻略の夜に酒をばんばん飲まされたあげく二日酔いし、ようやく体調を回復した。ラティオ軍は今までの遅れを取り戻すような勢いで進んでいる。だからこの基地でも連日戦闘機が発進している。
そして今、俺を含むアクウィラ隊員はこの基地の司令官室の中で突っ立っていた。司令官に呼ばれたからである。ちなみにあの夜にヘマはしてない。(と思う。)そして敬礼をした後、ラール空軍基地のジルベルト・ラド司令官が声を出した。

「あ〜君たち、取り合えずそこのソファーに座ってくれ。突っ立っていても困る。楽にしてていい。」
「ありがとうございます。」

セレナがそう言い、全員着席した。

「まずは・・・・っと、ああ、あれだ。アクウィラ隊は今現在、戦闘技術上未熟ということで教官指定を受けていると思うが明日の2359時を持って修了。一戦闘飛行隊として活躍してもらう事になる。」
「そんなまだ・・・」

俺はジルベルト司令官に反論を言おうとしたが、

「とりあえず話を続けさせてくれ。まだあるんだ。現在ユウキ少尉、セレナ少尉、セファー少尉は新兵用のF-5Eに乗っていると思うが空軍上層部から新しくJAS-39Cが与えられた。今日から使えるぞ。じゃあ反論をどうぞ。」
「俺・・・いえ、自分を含め我々アクウィラ隊の新兵はまだまだ未熟です。それに・・・」
「それに?AWACSからの情報によるともう大丈夫な領域だと私は思う。それに最終決定権はイズミ教官だ。」
「「教官!?」」

俺とセファーとセレナは驚いた。教官はどんな判断で・・・すると教官はそれに答えた。
                                                            機体
「私の目からすると私の要求に少し達していないけど一応合格ラインよ。さあ、新しい相棒となれなきゃいけないでしょ。考えている暇があったらグリペンの操縦方法を学んでおくことね。あと明日ね、操縦するの。」

そう言い、俺達に本が配られた。どうやらグリペンの操縦方法が書いてあるようだ。ってかこれを一日で読んで要領をつかめと。

(無茶な話だぜ・・・これは)

俺は心の中で溜息をついた。

早朝〜
        
朝、俺は珍しく早く起き着替えるとハンガーに立った。そこにはタイガーは無く、真新しいグリペンが置いてあった。俺ははしごからグリペンに乗り込みコックピットに入った。そしてグリペンの電源を入れる。真新しい装備にHUD。そして操縦桿。俺は操縦桿を握り昨日必死で覚えたボタンの位置を確認した。そしてグリペンを降りて地面に着いたとき、整備のおやっさんが声をかける。

「おはよう。そしておめでとう。いよいよあんたも一人前だな。」
「ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。」
「安心しな。25年近くやっているが俺の整備はほとんど完璧だ。」

そしてお辞儀をして再び宿舎へと戻った。窓を見ると朝日がようやく昇ったとこだった。

そして夕方、グリペンに再び乗り込み、装備は必要無いのだが万が一の場合があり得るのでMETEOR(ミーティア)ミサイル四発とAIM-9M(本来搭載できないが改良で搭載可能に)を二発を装備。そしてハンガーを出て滑走路へと出る。

〔こちらアクウィラ1。ラールコントロールへ、離陸許可を求める。〕
<ラールコントロール、了解。離陸を許可する。>

そしてイズミ教官の機体がA/Bを点火して五秒後に俺達もA/Bを点火させた。そして徐々に加速していく。そして操縦桿を思いっきし上げる。F-5Eと同じ速度の時に離陸したので機体がやばいほど急上昇。慌てて操縦桿を一定の位置に上げた。

「あぶなっ。」

グリペンのSTOL能力がこれほどまでとは思わなかった。たしか700mで離陸できるとか何とか書いてあったな。そう思いつつしばらく訓練空域まで飛行を続けた。

タロンタ沖   T空域

グリペンを操縦して数十分。安定性の良いグリペンは非常に良好で操作性もタイガーと比べものにならない。

〔さすがFATO連邦が製造している戦闘機だけあって・・・・装備と安定性がしっかりしているぜ。〕
〔ほんとね。〕

ビバッケとテポラルが言う通り、装備もかなり良い。グリペンはベルカの東、ノルトランドの西にあるFATO連邦で開発、製造させた物だ。FATO・SAAB社が作る戦闘機は安定性に定評があり同じとこで製造されたビゲン、ドラケンなどもそこが発祥の地だ。さらにグリペンは整備性と整備費、機体が安い事に定評があり今や数カ国以上が運用している。ラティオは昔は保有していなかったが2005年のワイエルバキア併合の時、ワイエルバキアが保有していた事でラティオでも運用が始まった。

そしてイズミ教官から無線が入る。

〔そうでしょう。グリペンは性能が4.5世代機としては少々劣るけど安定性は良いのよ。使いやすいし。〕
「教官、もしかして乗った事があるのですか?」

しばしの沈黙の後・・・

〔・・ずいぶん昔ね。さて、最後の授業に入りましょう。・・・・・全員、全力で私に挑みなさい。ただし機銃のみで。〕
〔〔!!!!〕〕

現在、機銃には実弾が装備されてない。その代わりペイントが装備されている。そして教官の乗るラファールMは急旋回をし、俺を狙ってきた。もちろん俺は右旋回で回避する。が教官も同じく右旋回で付いてくる。というかペイント弾がすぐ真横を通っている。俺は旋回や大きくバレルロールをしながら回避している。

〔ユウキ君、仲間に指示を出してもいいのよ。〕

俺ははっ、と気がついた。そして・・・

「テポラル、教官のバックを付いて狙ってくれ。ビバッケ、高度を上げて教官の上に付いていってくれ。」
〔ラジャー!〕
〔了解だ、相棒!〕

俺は少しずつ回避行動を弱くしていった。ぎりぎりまで。そしてテポラルが後ろから狙ってくれることを祈った。だが突然教官の機体は急旋回。テポラルを狙ったと思い。俺も急旋回するがそれは大きな間違いだった。

「なに!!!」

教官の機体は一回転して再び俺を狙い始めたのだ。つまりヘッドオン状態。しかもガンの射程内。不意を突かれた俺はなにもできなかった。そしてラファールMから機銃が放たれる。俺は避けられず、ガラスの一部に青いペイントが付着する。

〔ユウキ君、アウト。高度を下げなさい。〕
「はい・・・」

戦闘なら墜落だ。というかなんで教官はあそこまでできるのだろうか。俺が感心しているとテポラルとビバッケが教官を狙っている。俺だけ置いて行かれた気分だ。(実際そうである。)そしてテポラルと教官のが互いに位置を取ろうとしているとき、突然教官が進路を変えた。そのまま行けばセファーがアウトに・・・

「ビバッケ、後ろ!後ろ!」
〔うぁぁぁ!!!あぶねぇ。〕

ビバッケは急上昇で回避。なんとか『アウト』は避けられたようだ。というか『亡霊』状態の俺が指図していいのか。なにも言わないからいいと思う。そして二人が教官を再び狙い初めてから5分。ビバッケの下に教官がいた。

「ビバッケ、下!!し・・」
〔ビバッケ、アウト。〕

言い終わる前に終わってしまった。

〔あ〜あ、終わっちまった。相棒、俺も『亡霊』になっちまった。やっぱ『ウスティオの女神』なだけあるな。〕

その後、テポラルもアウトとなってしまった。教官が再び俺達の前に来る。そして各個人の弱点をずばっと言い当てて克服方法を教えた。

〔何回も言うけど絶対復讐心を戦場に持ち込まないように。感情に支配されたらそれで終わり。いつでも冷静に。そして生き残る事。あと・・・・・〕

教官は何か言葉を考えているようだ。そして・・・・

〔・・・自分はなんのために戦っているのか。覚えた?〕
「〔〔はい。〕〕」
〔さっ、帰りましょう。もうそろそろ陽が落ちるし。〕

確かに太陽に半分が山に隠れている。海は夕焼けを反射してうっすらオレンジ色をしている。綺麗だなと直後だ。

<こちらラールコントロール。アクウィラ隊、聞こえているか。>
〔こちらアクウィラ1。どうしました?〕
<ノルトランドの戦闘機がこちらに接近している。接近して確認してくれ。方位はタロンタ岬から・・・145。>
〔了解、聞いてたわね。行くわよ。〕
「はい。」

俺達は方位145に機首を向け、300ノットを維持した。しばらくするとレーダーに敵機が写る。

<こちらラティオ空軍第3航空師団だ。貴機の所属を伝えよ。>
<<・・・やっとつながった。こちらノルトランド第7航空師団第105飛行隊のアンドレア・キルスという者だ。ノルトからなんとか逃げてんだ。捕虜でもなんでもいい。ラティオ国に着陸させてくれ。>>
<こちらラールコントロール。捕虜になるのはいいが・・・・後ろに複数の機影はなんだ?>
<<えっ!?なんだ!?ミサイル!?くっそぉぉぉぉ!!!>>

音声と同時にレーダーから機影が消えた。そしてまた新しく機影が写る。しかも複数。教官は「エンゲージに備えて」と言った。

<<こちらフォーカス1。さらに前方に複数の機影を確認。攻撃に・・・>>
<<フォーカス2からフォーカス1。燃料がギリだ、帰ろう。>>
<<そうか。仕方ない引き返すぞ。>>


俺はレーダーをもう一回見た。なぜか敵機は引き返してる。

〔おい、引き返してるぞ。〕
「確かに、どうしたんだろうな。」
〔怖じ気づいたんじゃないか?『ウスティオの女神様』によ。〕
<こちらラールコントロール。先ほどの撃墜されたと思われる機体の確認に行ってくれ。>

俺達が確認したところ撃墜された敵兵は無事であった。その後、救助部隊によって救助された。

〜余談〜
〔さあみんな、帰ったら祝い酒よ。〕
〔いやっほぅぅぅぅぅ!!相棒、つきあえよ!!〕
「かんべんしてくよ〜〜」
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Posted on 23:22:16 «Edit»
2008
07/20
Sun
Category:AC 亡霊と鷲たち。

ACE COMBAT  亡霊と鷲たち。 

Mission−04 反撃 (後編)

ラティオ軍が反撃作戦を開始してから数時間。ラティオ軍は国道を北上し、ラティオ国屈指と言われたロンテンム要塞に突入しようとしていた。

<こちらドヌーラ。くそっ、やっぱり我が国屈指の要塞だ。反撃が厳しい。>

だがラティオ軍は苦戦を強いられていた。ラティオ軍は要塞突入を開始したが地下に隠れて居た戦車が出現したのだ。さらにほぼ同時に・・・

<こちらオーチボ・ウッティ。敵性航空機の機影を確認。戦闘機が多数要塞に接近します。>
<遅すぎる援軍だな。>

北から数機の戦闘機がレーダーに写る。機体は・・・・Mig-21。約50年前にユークトバニアの設計局で設計され、未だに近代化改修によって第一線に運用できる戦闘機だ。採用国は数十国に及ぶ。自機のF-5Eと比べると運動性能差が少々ある。

「アクウィラ隊全機へ。敵航空機を優先的に攻撃せよ。」
〔テポラル、ラジャー〕
〔了解。・・・相棒、隊長らしくなったじゃねえか。〕

はっ、と俺は気づいた。なぜか無意識に指示を出していた。やっぱり親父の・・・・いやいやありえたくない。親父のようにはなりたくない。

〔ユウキ君、次期隊長としての自覚が芽生えたのね。〕
「いえ、まだまだです。教官。」
                      MiG-21
そんな事を言ってる間に敵のフィッシュベッドがこちらに接近し、ミサイルを撃ってきた。俺はすかさず回避して、敵の後ろに付こうとするがなかなかガンの射程に入ってくれない。

〔こちらテポラル。敵機撃墜。・・・!?シエロ、上!上!!
「!?」

上からフィシュベッドが急降下して機銃を撃ってきた。俺は右旋回して回避したが数発主翼を貫いていた。

<<ちっ、回避されたか。>>
〔シエロ、援護に回るわ。〕
「ありがとう、テポラル。」

俺はさっき狙って来たフィッシュベッドの前を左右に大きくふらつきながら減速していた。そして敵がすぐ後ろに付いたところでループをする。そして俺が消えたところでテポラルが機銃を放つ。機銃は見事に敵エンジンに当たり炎上した。そしてレーダーで見るとだいぶ戦闘機が消えていった。そして敵地上軍への攻撃へと移っていった。地下から出てきていた戦車達も遅れてきたF-16XLが積んでいたバスターバンカーで地下に封印された。そして・・・なんと言うべきか、ラティオ屈指の要塞をラティオ軍が進撃している。

<<おいおい!ここはラティオ最強の砦ではなかったのか?>>
<<おい、センペター。司令部から命令が出た。『ロンテンム要塞から一時退去。北へ退避しろ。』だと。>>
<<それって撤退じゃないか!>>
<<命がほしければとっとといくぞ。>>
<<ちっ!>>


そして地上の様子があわただしくなる。どうやら敵軍が撤退し始めているようだ。

<オーチボ・ウッティから全機へ。敵が要塞から撤退しはじめています。残りの敵地上軍も少しです。>
<アーネス12。了解!ロンテンムから追い出すぞ!!>

残りは・・・・最後まで残ろうとしている戦車と撤退中の敵兵だ。俺は要塞の北出口で待ちかまえて戦車に機銃を放った。戦車は機銃を思いっきり浴びて爆発した。そして要塞から敵地上軍は退却した。

<こちら第三連隊ドヌーラ。要塞の占拠に成功。おい、上の味方機と司令部に連絡を急げ。>
<了解!>

<オーチボ・ウッティから全機へ。要塞の占拠に成功。作戦終了です。RTB。>
「おい、ビバッケ。成功したぜ。要塞の占領に。」

セファーは驚いた声で、

〔あ、ああ。すげー。本当に成功した・・・〕
〔アクウィラ1からアクウィラ全機へ。今日は祝い酒が入りそうよ。〕
〔〔ラジャー。〕〕

ん?酒?

「ちょっと待ってくれ、俺は酒は苦手なんだ。そういうわk」
〔相棒、俺が無理にでも付き合わせてやるぜ。〕
〔こちらテポラル、私も手伝うわ。〕
「勘弁してくれー!」

この日、ラティオ軍にとって記念すべき日となった。

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  ベルーサ大陸 ソトア連邦共和国 某所

「こんなところですまないな。オーシア・タイムズのぶんやさん。」
「いいえ。私は過去にいろんな場所で痛い目にあってますからこれくらい平気です。」

私はネットで見つけた反戦家のブログの管理人に会っていた。場所はオーシアの正反対の位置にあるソトア連邦のとある町だ。と言っても今、ソトア連邦では紛争真っ最中でこの町も結構危険である。

「まあ、そこにすわりな。」

そう三十代後半ぐらいの黒人管理人は言い、私は背もたれの無い椅子に座った。

「あんた、見たところまだまだ若そうだけどいいのかい?」
「へっ?」
                        ノルトランド  
「いや、これを言っちまえばあんたは『あいつら』が消そうとしていた『事』に踏み込みことだがいいのか?」
「私、こう見えても三十歳なんですよ。それに戦争記事はいくつか書いてきました。」

管理人はさらに険しい顔をした。予想が外れたような顔でもあった。
    ノルトランド
「・・・・『あいつら』の情報収集能力は高いぞ。あの国は大国達と並ぶスパイの国で有名だからな。調査に入ればいつ暗殺されてもおかしくないぞ。」
「ええ。自分は別に愛する人もいませんし、記者というのは調べて人に知らせるのが本来の目的ですから。」

『管理人』はしばらく目を瞑り、腕組みをしたあと、

「よし、気に入った。いままでのぶんやとはだいぶ違うようだな、あんたは。」
「・・・・ありがとうございます。それであなたをなんと呼べば。」
「ん?俺か。俺は『メーエア』だ、アルバート。さて、あの『極東戦争』だったな。俺も確証的情報ではない。あくまで友人の話だからな。」

そういい、一枚の紙を渡してくれた。そこにはこう書かれていた。


国王暗殺  2月26日 14:02分  実際 14:32分

          ↓              ↓
宣戦布告        14:42分。

情報一、地元住民の話によると銃声が聞こえたのが14:02分ごろだそうだ。
  二、あきらかに宣戦布告が早すぎる。

  

「どうだ?」

メーエアは私に感想を求めた。

「う〜ん。確かにおかしい。いやおかしすぎる。だけど腑に落ちない点が一つ。どうして社会が動かない。こんなに明らかなのに。第一、警備員はどうしたんだ?彼らが一番の証言者だろうに。」
「聞いてくれ。ここからは俺の妄想だ。事実ではない。たぶんだが・・・・ノルトランドの『スパイ』が関与していると思う。」

私はさっきから疑問に思う事を言ってみた。

「さっきから聞きますけど、そんなに強いんですか?『スパイ』は。」
「ああ、正式には『ノルトランド情報捜査院』だそうだ。古代から居てその高い諜報能力から大国達が利用したこともある。そして忘れてはならない国王を暗殺して得があるのは「ババババッ、バン!!ドゥン!!」

その時、外に銃撃音が聞こえ恐らく戦車が撃った弾がこの家に直撃、壁が壊れ壁側に座っていたメーエアが壁の下敷きになった。

「おい!!メーエア!!」
「いててて・・・・おい、大声だすな。敵と思われるだろ。大丈夫、足が少々いかれた程度だ。とにかく俺が今から言うことをメモしておけ。いいな。」

メーエアはとある場所の住所を的確に言った。

「そこにはさっきの紙を送ってきた友人が居る。くわしくはそいつに聞け。そしておまえが座っていた場所に地下通路がある。そこを通って脱出しろ。いいな。」
「はい!」

私は椅子の下にあった地下へのはしごに手をかけた。

「じゃあな、アルバート。いい結果を待っているぜ。」
「はい。じゃあ。」

私ははしご降りて地下通路を走った。
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